THE LINUX FOUNDATION
アニュアル レポート 2023
オープンソースの躍進
(日本語版を公開)
2023 年、Linux Foundation は大幅な成長を遂げ、270 の新規メンバーを迎え、アクティブなプロジェクト数は 1,000 近くまで増加しました。Rising Tides of Open Source (オープンソースの躍進)と題されたレポートで、これらのマイルストーンについてご紹介します。
日本語版翻訳:工内隆・伊達政広 (The Linux Foundation Japan)
翻訳者 伊達政広氏のコメント:
オープンソースは、「ソフトウェアの開発手法」から、「効率化、持続可能性向上のための経済学の手法」になりました。
オープンソースは、「ソフトウェアのソースコードをオープンに公開し、開発方法を民主化し、成果を共用することで、すぐれたソフトウェアを効率的に開発するための手法」として発展してきたと考えています。
しかし、今日、業界や国で行っている様々なプロセスをオープンにし、そのプロセスを共通化、民主化し、開発コストを共用することで、効率化し、標準化し、接続性と相互運用性を向上させるための手法になっています。
確かに、「ソフトウェアはプロセスをコンピュータで実行させるためのツール」という考え方からは、オープンソースのこの発展は必然なのでしょう。
本レポートはこのような事例を多数紹介しています。結果的に、重複と無駄を減らし、世界の持続可能性を高め、エネルギーの節約を推進しています。
これら、オープンソースの功績を考えると、そろそろ、リーナス トーバルズ氏がノーベル賞経済学賞を受賞しても良いのではと考えています。
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