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Hyperledger Foundation、新メンバー CitiとBrazilian Development Bankの加盟、およびFinancial Services Working Groupの発足を発表 ― Hyperledger Besuの迅速な業界への導入を支援

本アナウンスは、Hyperledger Foundation Adds Citi and Brazilian Development Bank as New Members; Launches Financial Services Working Group to Support Rapid Industry Adoption of Hyperledger Besu の参考訳です。各社コメントは原文を掲載しています。

2024年3月19日 サンフランシスコ発 ― エンタープライズ グレードのブロックチェーン技術のオープンでグローバルなエコシステムであるHyperledger Foundationは本日、CitiとBrazilian Development Bank (BNDES) が新メンバーとして加盟したことを発表しました。さらに、DTCCがチェアを務め、エンタープライズ エンドユーザー アプリケーション向けのオープンソースEthereumクライアントの運用化をサポートする新しいHyperledger Besu Financial Services Working Groupを発表しました。

Hyperledger Besuは、パブリック/プライベート両方の許可型ネットワークのユースケースに対応する抽出可能なEVM実装を備えたJavaベースのクライアントであり、次世代の金融サービスに重要なインフラストラクチャとして浮上しています。Blockdaemonによるグローバルなトークン化エコシステムを支える技術に関する最近の分析では、銀行アセットマネジメント会社からクリアリングハウスに至るまで92社の調査でHyperledger Besuが最も頻繁に言及されたプロトコルであることが分かりました。調査対象企業の40%以上が、 Hyperledger Besuを企業のプロトコルとして挙げています。

Hyperledger Besu Financial Service Working Groupは、Hyperledger Besuの企業ユーザーとコード コントリビューターが、技術と開発プロセスを導入する組織間の連携を強化する新機能や拡張機能を積極的に定義することができる業界全体のコラボレーションです。設立メンバーには、グループのチェアを務めるDTCCのほか、Accenture、Banco Central do Brasil、Consensys、Citi、日本証券クリアリング機構 (JSCC)、Kaleido、LACNET、Mastercard、Santander、Visa、Web3 Labsが含まれます。

DTCCのシニア プリンシパル エンジニア兼ディレクター、Hyperledger Besu Financial Services Working GroupのチェアであるCarlos Vivas氏は、次のように述べています (原文を掲載)。
“The number of enterprise users of Hyperledger Besu in the digital assets space is rapidly increasing, underscoring the need for establishing a collaboration space for the financial services industry to align on development priorities,” said Carlos Vivas, Sr Principal Engineer and Director at DTCC and chair of the Hyperledger Besu Financial Services Working Group. “DTCC is proud to be leading this initiative, in collaboration with the Hyperledger Foundation and the founding members of the working group, to support the industry and help shape the future of financial markets.”

エンタープライズEthereumエコシステムにおけるHyperledgerテクノロジーの拡大を示すもう1つの兆候として、Ethereum向けのJavaとAndroidの統合ライブラリである新プロジェクトHyperledger Web3jが最近承認されました。Web3 Labsにより提供された本プロジェクトは、企業開発者がイーサリアム互換のブロックチェーンを使用するための通信 (plumbing) を提供するために活動する活発なコミュニティを持つ確立されたオープンソースプロジェクトです。さらに、Linux Foundation Trainingは、新しいHyperledger Besu認定を開始し、受験者は本番デプロイメントの設計などBesuの基礎理解を実証できるようになります。この認定により、Hyperledger Certified Service Provider (HCSP) がBesuのデプロイメントもサポートできる新たな道筋が作られます。

Hyperledger Foundationのエグゼクティブ ディレクター、Linux FoundationのBlockchain and Identity担当ゼネラルマネージャーであるDaniela Barbosaは、次のように述べています。
「金融サービス市場は、パブリック/プライベートの許可型ネットワークをサポートするインスティテューショナル グレードのEthereumクライアントとしてHyperledger Besuを中心に急速に集まりつつあります。重要な機能の開発を加速させるために金融サービスにフォーカスしたワーキンググループが発足したことは、Hyperledger Foundationのオープンでコミュニティ主導の開発の価値を強調しています。最新のメンバーはこのモデルに投資しており、これにより私たちはエコシステムを成長させ続け、全員の成功を促進するトレーニングとマーケット構築をサポートすることができます。」

Hyperledgerテクノロジーのさらなる導入を支援するために、Hyperledger Bevel 1.0の最新リリースではブロックチェーン ネットワークのデプロイメントを加速し、スケーラビリティとセキュリティを確保し、本番環境に対応できるようにすることにフォーカスした新機能が導入されています。新しくサポートされたプラットフォームの1つがHyperledger Besuです。

新メンバー

ゼネラルメンバーは、オープンソース エンタープライズ ブロックチェーンと関連技術を基に構築されたエンタープライズグレードの業界固有のアプリケーション/サービス/ソリューションの開発とデプロイメントを促進するHyperledger Foundationの活動をサポートします。Citiは、ゼネラルメンバーコミュニティに参加します。

CitiのDistributed Ledger Technology Center of Excellence グローバルヘッドであるBiser Dimitrov氏は、次のように述べています (原文を掲載)。
“We are excited to have joined the Hyperledger Foundation as we are committed to constantly being at the forefront of innovating blockchain and distributed ledger technology,” said Biser Dimitrov, Global Head, Distributed Ledger Technology Center of Excellence at Citi. “We’re not just looking to the future; we’re shaping it, aiming for the next generation of financial solutions to be built on a foundation of trust, safety, soundness, and technological innovation powered by the global community. We look forward to being a part of this cutting-edge community that shares our vision for revolutionizing how the world interacts with finance.”

ブロックチェーンコミュニティからのグローバルな貢献と参加を確保するために、事前に承認された非営利団体、オープンソースプロジェクト、政府機関は会費なしのアソシエイトメンバーとしてHyperledger Foundationに参加できます。BNDESは、Hyperledger Foundationアソシエイトメンバーとして参加します。

Hyperledger Foundationについて

Hyperledger Foundationは、オープンソース ブロックチェーン ソフトウェア テクノロジーを中心とした活気あるエコシステムを育成することで、エンタープライズ市場に透明性と効率性をもたらすことを目的に、2015年に設立されました。Linux Foundationのプロジェクトとして、Hyperledger Foundationは、ブロックチェーン、分散台帳と関連技術を使用してマルチパーティ システムのためのエンタープライズ グレードのプラットフォーム、ライブラリ、ツール、ソリューションを構築するメンバー/ノンメンバー組織、個人貢献者、ソフトウェア開発者のコミュニティをまとめています。組織はHyperledger Foundationに参加することで、技術的なリーダーシップを発揮し、ほかの参加組織と協力・交流し、エンタープライズブロックチェーンコミュニティの取り組みに関する認知度を高めます。メンバーには、金融、銀行、ヘルスケア、サプライ チェーン、製造、テクノロジーなどの業界をリードする組織が含まれています。すべての Hyperledger コードは公開されており、Apache ライセンスに基づいて利用できます。 詳細については、www.hyperledger.org をご覧ください。

Linux Foundationについて

2000年に設立されたLinux Foundationとそのプロジェクトは、2,950を超えるメンバーによってサポートされています。Linux Foundationは、オープンソース ソフトウェア、オープンハードウェア、オープンスタンダード、オープンデータに関するコラボレーションのための世界有数の拠点です。Linux Foundationのプロジェクトは、Linux、Kubernetes、Node.js、Hyperledger Foundation、RISC-Vなど世界のインフラストラクチャにとって重要なものです。Linux Foundationの方法論は、ベストプラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、ソリューション プロバイダーのニーズに対応し、オープン コラボレーションの持続可能なモデルを構築することに重点を置いています。詳細については linuxfoundation.org をご覧ください。