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Hyperledger Fabric環境の管理方法について学習する
日本語のオンラインコース「Hyperledger Fabric管理」を開始

2021年3月4日 横浜発 ― オープンソースを通じて大規模イノベーションを実現する非営利団体Linux Foundationは、新たに日本語のオンラインコース「Hyperledger Fabric管理」を開始しました。

Hyperledgerは、業界の壁を越えたブロックチェーン技術の進化をめざして発足したオープンソース共同開発プロジェクで、2020年12月に5周年の節目を迎えました。現在では16プロジェクト、16ワーキンググループ&SIGを擁し、180を超えるMeetupグループに世界中から73,000人以上が参加し、9種類のトレーニング&認定試験を提供するなど、エンタープライズ ブロックチェーン技術の開発とデプロイを前進させるための取り組みを継続して推進しています。Hyperledgerのプロジェクトの1つHyperledger Fabricは、エンタープライズ向けの許可型ブロックチェーン フレームワークで、2020年1月に本番環境向けに最適化されたバージョン2.0がリリースされました。

新オンラインコース「Hyperledger Fabric管理 (LFS272-JP) 」は、Hyperledger Fabric環境の管理方法について学習する「Hyperledger Fabric Administration (LFS272)」の日本語版です。Hyperledger Fabricネットワーク、チェーンコードの管理と対話、ピアの管理、基本的なCAレベルの機能の操作方法についての理解を深めることができます。コースを修了すると、Hyperledger Fabricのネットワークトポロジ、チェーンコード操作、ID管理、アクセス許可、コンポーネントのログを構成する方法と場所などについて十分に理解できるようになります。Hyperledger Fabric環境の管理方法について詳しく学びたい管理および開発のバックグラウンドを持つ人を対象としており、Linuxコマンドライン、bash、Dockerとコンテナ、NoSQL、CouchDB、ブロックチェーンと分散型台帳の基本的な知識が必要になります。

Linux Foundation のエグゼクティブ ディレクターであるJim Zemlinは、日本語版のトレーニングと認定試験のラインアップ拡大について、次のように述べています。
「日本はコードだけではなくファイナンシャルサポートやエンドユーザーへの導入でも世界的にトップレベルでオープンソースコミュニティに貢献しています。私たちは、日本のオープンソースコミュニティをサポートすることがいかに重要かを知っています。そのためLinux Foundationのトレーニングと認定試験を日本語で受けられる選択肢を日本のコミュニティに提供できることを誇りに思います。私たちチームは、今後も引き続き日本語に対応した学習機会を提供することを楽しみにしています。」

「Hyperledger Fabric管理」は、Hyperledger Fabric管理者認定試験「Certified Hyperledger Fabric Administrator (CHFA-JP)」で求められる知識領域をカバーしています。同認定試験はオンライン形式で、試験問題は英語、監督員は日本語に対応しています。(* 試験問題は今後日本語に対応する予定です。)

Certified Hyperledger Fabric Administratorの取得は、企業がHyperledger認定サービスプロバイダー (HCSP) の認定を受ける際の要件に含まれます。Hyperledger認定サービスプロバイダーは、Hyperledgerテクノロジーを使用するさまざまな業界のテクノロジーパートナー、システムインテグレーター、コンサルティング会社、ソリューションベンダーで構成されるグローバルネットワークです。NECと日立製作所を含む世界23社 (2021年3月時点) が認定を受けています。

Hyperledger Fabric管理の学習内容

  • 第1章 コース紹介
  • 第2章 ブロックチェーンと分散型台帳テクノロジー
  • 第3章 Hyperledger Fabricの概要
  • 第4章 メンバーシップサービス、MSP、およびチャネル
  • 第5章 認証局の詳細
  • 第6章 Hyperledger Fabric トランザクション
  • 第7章 トランザクションのライフサイクル
  • 第8章 ネットワーク作成資産
  • 第9章 チェーンコードのライフサイクルとプライベートデータ
  • 第10章 サービスディスカバリ
  • 第11章 診断とトラブルシューティング

Linux Foundationは、2020年2月日本語のオンラインコースと認定試験を開始しました。コンテナ管理プラットフォームを使用したアプリケーション インフラストラクチャの管理方法について学習するオンラインコース「Kubernetes基礎 (LFS258-JP)」と、一部のLinux / Kubernetes認定試験が日本語で受けられるようになりました。

また、先月にはLinuxシステム管理に必要なスキルとプロセスを学習する日本語のオンラインコース「Linuxシステム管理入門」を開始しました。これにより、世界共通のLinux管理者スキル証明の取得を、学習から認定試験まですべて日本語で行うことが可能になりました。

「Linuxシステム管理入門」と認定試験「Linux Foundation Certified System Administrator (日本語監督版)」は、3月31日までの期間限定で最大30%割引で提供しています。バンドル購入者にはオリジナルノベルティを贈呈します。キャンペーンの詳細はこちらをご覧ください。

日本語のオンラインコース・認定試験一覧はこちらをご覧ください。

関連ブログ 

同日、Linux Foundation Training & Certificationから以下のブログが発表されました。

Linux Foundationについて

2000年に設立されたLinux Foundationは、1,500を超えるメンバーによってサポートされており、オープンソース ソフトウェア、オープン スタンダード、オープン データ、およびオープン ハードウェアに関するコラボレーションにおいて世界をリードしています。Linux、Kubernetes、Node.jsをはじめとするLinux Foundationのプロジェクトは、世界のインフラに必要不可欠な存在です。Linux Foundationは、ベスト プラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、およびソリューション プロバイダーのニーズに対応することにより、サステナブルなオープン コラボレーション モデルを生み出します。詳細については、www.linuxfoundation.org をご覧ください。

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Linux は Linus Torvalds の登録商標です。

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Linux Foundation 担当:大竹 notake@linuxfoundation.org