~ Yocto Project公式の講座が日本語で受講可能に ~
リネオソリューションズ株式会社(英語表記: Lineo Solutions, Inc. 本社:長野県塩尻市 代表取締役会長 佐野 勝大、取締役社長 小林 明 以下、リネオ)とThe Linux Foundation (548 Market St., PMB 57274, San Francisco, California, 94104-5401 US 以下、Linux Foundation)は、2021年1月26日よりYocto Projectの日本における普及促進を目的に、Linux Foundationの認定トレーニングパートナーとして、世界で初めてとなる日本語でのYocto Project公式実践講座を提供開始します。
これまでLinux Foundationが提供するYocto Projectのトレーニングコースは英語版で提供されておりました。Yocto Project においてはドキュメントのほとんどが英語で提供される中、リネオ社員の伊東孝康がLinux Foundationと連携し日本における Yocto Project の普及活動をリードし、独自で日本語でのハンズオンセミナー「Yocto 超実践講座」を実施してきました。これまでの活動実績により、伊東が2020年10月末にYocto Project Ambassador* に就任したことに加え、講座内容をLinux Foundationのトレーニングにリニューアルし、このたびの日本語でのYocto Project公式実践講座の提供に至りました。トレーニングを修了するとLinux Foundationから修了証が発行されます。
Linuxは、AI、自動運転、IoTといった先端領域でも重要なテクノロジーであり、その開発に必要となるLinuxとしてYocto Projectへの関心が高まっており、開発環境であるYocto BSP(Board Support Package)が採用されるケースも増えています。リネオとLinux Foundationは、今後、日本向けのYocto Projectのトレーニングを拡充し、日本企業の製品開発を支援していきます。
<Yocto Project 公式実践講座 概要>
コース名称:Yocto Project Super Practical Online Course (LFD461-JP)
日程:2.5日コース、2021年1月26日より提供開始、毎月1回開催予定
講師:伊東孝康(Yocto Project Ambassador)
提供価格:$2,750
コースの特徴:
- Yocto Project Ambassadorが講師を担当します。
- コース完了後にLinux Foundationからトレーニング修了証が発行されます。
- Yocto Projectの中核となるBitBakeやツールについて、詳細な解説と演習で構成されます。
- 日本語テキストにて日本語での講習を行います。また、内容はYocto Versionに追従して進化していきます。
- オンラインでのハンズオンセミナーとなります。このため、どこからでも参加でき、交通費や移動時間が節約できます。
対象者:
- Yocto ProjectベースのBSPを使用してシステム構築を行う開発者
- Yocto Projectに関心のある開発者
クロス開発環境の実習を行うためC言語プログラミング環境に関する基礎知識を必要とします。
<「Yocto Project Ambassador」伊東 孝康 プロフィール>
リネオソリューションズ株式会社 ソリューション統括部 テクニカルエキスパート
ウィンドウシステムX10 の時代からオープンソースに関わり、リネオでカーネル層からアプリケーション層まで幅広い組込みの開発を行っています。
2016年よりYocto Project関連のテクニカルサポート、ハンズオン、講演活動を開始し、定期的に開催している BeagleBone Blackを使用したハンズオンセミナー「Yocto超実践講座」は、技術力に特化した日本で最も集客力のある講座となっています。
また、 Yocto Projectを普及させるため、2017年からQAサイト「Yocto BBQ」をホストし、主回答者として、ユーザーの問い合わせに積極的に対応しているほか、Yocto Projectのメーリングリストへのコントリビューションも行っています。
このたびの発表に対して、以下のコメントいただいております。
サイバートラスト株式会社
代表取締役社長
眞柄 泰利様
このたびは日本でのYocto Project公式実践講座の開設、誠におめでとうございます。
アジア・太平洋地区から初のYocto Project Ambassadorに就任された伊東氏が実施されてきたYocto Projectの普及活動がさらに加速し、日本企業の製品開発力強化に繋がることを確信しています。
当社も、IoT・組込み用Linux OS「EMLinux」の開発にYoctoを活用しているほか、リネオソリューションズと共同でのYocto入門セミナー開催を通じてYocto Projectの普及を支援しています。今後、日本の組込み開発者に向けた技術的リーダーシップをますます発揮されることを期待しています。
関連Webサイト
https://www.lineo.co.jp/news_events/press_releases/20201104.html
* Yocto Project Ambassadorとは:Linux Foundation傘下のオープンソース・プロジェクトの1つであるYocto Projectが選考しているYocto Projectの普及において代表的な役割を果たす人物。「Education and Teaching」、「Communication and Community Outreach」および「Initiative and Technical Leadership」の3つのカテゴリにおける実績により選定され、Yocto Projectを普及促進する資産を積極的に宣伝、作成、提供します。
https://www.yoctoproject.org/community/ambassadors/
リネオソリューションズ株式会社について
リネオソリューションズは、組込みソフトウェア開発の専門家集団として1984年に創業し、1999年より組込みLinux開発の先駆的な存在としてソフトウェア開発、プロフェッショナルサービスの提供など、長年に渡って組込みエンジニアリングの実績を重ねてきました。「Lineo uLinux」ディストリビューションは、Sharp Zaurusをはじめとしてコンシューマ、業務、医療機器などさまざまな機器に搭載実績があります。リネオソリューションズが独自開発した超高速起動ソリューション「LINEO Warp!!」やLinux Foundationが推進するYoctoプロジェクトへの高い知見を活かした技術コンサルテーション、開発環境、ツールなど先進のソリューションで、お客様の製品開発を支援してきました。
2020年5月29日付でサイバートラスト株式会社の完全子会社となりました。また、リネオはYocto ProjectのSilver Membersです。
The Linux Foundationについて
2000年に設立されたLinux Foundationは、1,500を超えるメンバーによってサポートされており、オープンソース ソフトウェア、オープン スタンダード、オープン データ、およびオープン ハードウェアに関するコラボレーションにおいて世界をリードしています。Linux、Kubernetes、Node.jsをはじめとするLinux Foundationのプロジェクトは、世界のインフラに必要不可欠な存在です。Linux Foundationは、ベスト プラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、およびソリューション プロバイダーのニーズに対応することにより、サステナブルなオープン コラボレーション モデルを生み出します。詳細については、www.linuxfoundation.org をご覧ください。
【当リリースに関するお問い合わせ先】
リネオソリューションズ株式会社
メール:press@lineo.co.jp
Linux Foundation
大竹 notake@linuxfoundation.org
The Linux Foundation はさまざまな商標を登録および使用しています。The Linux Foundation の商標一覧はこちらのページでご確認いただけます。
Linux は Linus Torvalds の登録商標です。