第一弾としてオンラインコース「Hyperledger Fabric Fundamentals」「Kubernetes Fundamentals」日本語版を開設
2020年2月25日 東京発 ー オープンソースを通じた大規模イノベーションの実現に取り組む非営利団体である Linux Foundation の日本事務局 Linux Foundation Japan は、日本語でのトレーニングおよび認定試験の提供を開始しました。第一弾として、ブロックチェーンと分散台帳技術の基本概念から Hyperledger Fabric のコア アーキテクチャ / コンポーネントまで学習できるオンラインコース「Hyperledger Fabric Fundamentals」と、コンテナ管理プラットフォームを使用したアプリケーション インフラストラクチャの管理方法について学習する「Kubernetes Fundamentals」の日本語版を開設し提供いたします。
現在、Linux Foundation が提供するトレーニング プログラムには、1日500人のペースで参加登録しており (2019年12月時点)、これまで世界220か国以上から150万人以上が参加しています。Linux、Kubernetes、Hyperledger など、最新のオープンソーステクノロジーに関するトレーニングを実施するほか、実務に役立つさまざまな技能認定試験向けの学習環境を提供しています。
Linux Foundation の Training & Certification 担当ゼネラル マネージャーである Clyde Seepersad は、次のように述べています。
「Hyperledger Fabric、Kubernetes ともに導入が加速しており、日本語版の Linux Foundation トレーニングコースを開始することで、日本の技術コミュニティーをサポートできることを嬉しく思います。ベンダーニュートラルで質の高い入門トレーニングプログラムは、ポートフォリオに新しいスキルを追加したい技術者に対して極めて重要なオンランプを提供します。私たちはその道のりを喜んで支援します。」
Linux Foundation Japan 代表である 福安徳晃 は、次のように述べています。
「グローバルで実績のあるトレーニング プログラムを日本語で提供できることを大変嬉しく思います。今回日本語版を開設した「Hyperledger Fabric Fundamentals」と「Kubernetes Fundamentals」は、日本でも需要の高い革新的なオープンソース技術を効率よく学習できるプログラムです。世界中で受講されているものと同一のコンテンツを日本語で受講できる機会は、オープンソースを利用する日本の企業と技術者にとって、選択の幅を大きく広げるものになるでしょう。」
今回開設する日本語版オンラインコースの概要は以下の通りです。
Hyperledger Fabric 基礎 (LFD271-JP)
コースの概要
Hyperledger Fabric 基礎コースでは、ブロックチェーンと分散型台帳技術の基本概念を紹介します。その後、Hyperledger Fabricのコア アーキテクチャとコンポーネントについて説明します。
学習内容
- チェーンコード(Hyperledger Fabricのスマートコントラクト)を通じてHyperledger Fabricにビジネス ロジックを実装する方法
- 分散台帳の読み書きに使用されるさまざまなトランザクション タイプを確認する方法
- アプリケーションがHyperledger Fabric JavaScript SDKを使用してトランザクションを呼び出す方法
このコースは、ベンダーやディストリビューションに依存しないように作られていますので、ここで学習する概念は普遍的に適用できます。
コースの概要
このコースでは、Googleなどの企業が使用しているコンテナ管理プラットフォームを使い、アプリケーション基盤を管理する方法を教えます。
学習内容
- Kubernetesアーキテクチャ
- デプロイ
- クラスタへのアクセス
- SecretとConfigMap
- その他
このコースは、さまざまなLinuxディストリビューションで動作するように作られていますので、ここで学習する概念はディストリビューションを問わず適用できます。
日本語でのトレーニング提供開始に際し、提携するトレーニングパートナー各社よりエンドースメントをいただいています。
「クリエーションライン株式会社は、Linux Foundation Japan 様が日本語でのトレーニングおよび認定試験の提供を開始されることを、心より歓迎いたします。
従来のKubernetesトレーニングに加え、このたびの日本語でのトレーニングおよび認定試験は、オープンソース技術を磨くエンジニアへさらなる学習の機会を提供するものと考えています。 今後もクリエーションラインは、Linux Foundation Japan 様とのパートナーシップを強め、IT技術の活用によるイノベーションを推進してまいります。」
クリエーションライン株式会社 代表取締役社長 安田 忠弘 氏
「Linux Foundation Japan 様の日本語でのトレーニングおよび認定試験の提供を開始を心より歓迎いたします。
オープンソースソフトウェア (OSS) が あらゆるIT基盤に活用されるようになり、ますますOSSの教育は重要になってきています。しかし、 日々進化するOSSに対して、最新の技術情報を入手し、学習することは容易なことでありません。
Linux Foundation 様が提供するトレーニングおよび認定試験は、そのような課題を解決する大きなソリューションです。先般、当社は、Linux Foundation におけるトレーニングおよび認定試験の認定企業として締結いたしました。Linux Foundation 様とともに、 Linux、Kubernetes をはじめとする日本語での研修サービスを提供していく予定です。」
CTCテクノロジー株式会社 ラーニングソリューション企画部 部長 黒澤 一 氏
「持続可能な社会を実現するデジタルトランスフォーメーション (DX) において、オープンソースソフトウェアをベースとしたテクノロジーは、非常に重要な存在です。
Linux Foundation のトレーニングコースは、各開発コミュニティが制作に携わっており、学習内容が実践的かつ最新である点が、技術をキャッチアップするエンジニアにとって大変有益と考えています。
また、日本語版の順次リリースにより、日本国内の技術者育成のスピードがより一層加速していくことに、人財育成サービスを提供する企業として大きな期待を寄せています。」
株式会社 日立アカデミー IT研修本部 本部長 寺崎 映子 氏
認定試験について
すべてのLF認定試験は実技試験です。 試験問題は多言語対応で、随時切り替え表示できます。日本語を表示できる認定試験は以下のとおりです。
LFCE / LFCE-JP、LFCS / LFCS-JP、CKA / CKA-JP、CKAD / CKAD-JP
LFCE-JP、LFCS-JP、CKA-JP、CKAD-JP では、日本語を理解できる試験官が対応します。 試験官がWebカメラとチャットで受験者のIDと環境を確認してから試験を開始し、試験を終始監督します。試験問題は専用コンソールに表示され、受験者はコンソール内のターミナルで解答します。
- Linux Foundation Certified Engineer (LFCE / LFCE-JP)
- Linux Foundation Certified SysAdmin (LFCS / LFCS-JP)
- Certified Kubernetes Administrator (CKA / CKA-JP)
- Certified Kubernetes Application Developer (CKAD / CKAD-JP)
Linux Foundationについて
2000年に設立されたLinux Foundationは、1,000を超えるメンバーによってサポートされており、オープンソース ソフトウェア、オープン スタンダード、オープン データ、およびオープン ハードウェアに関するコラボレーションにおいて世界をリードしています。Linux、Kubernetes、Node.jsをはじめとするLinux Foundationのプロジェクトは、世界のインフラに必要不可欠な存在です。Linux Foundationは、ベスト プラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、およびソリューション プロバイダーのニーズに対応することにより、サステナブルなオープン コラボレーション モデルを生み出します。詳細については、www.linuxfoundation.org をご覧ください。
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The Linux Foundation はさまざまな商標を登録および使用しています。The Linux Foundation の商標一覧はこちらのページでご確認いただけます。
Linux は Linus Torvalds の登録商標です。
本件に関する報道関係者からのお問合せ先
The Linux Foundation Japan 担当:大竹 notake@linuxfoundation.org
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