BaiduとTencentによるコントリビューション ー 新プロジェクトがマシン ラーニング、AI、ディープ ラーニングのイノベーションと機会を加速
2018年8月27日サンフランシスコ & リオデジャネイロ (VLDB 2018) 発 – The Linux Foundation 傘下で人工知能 (AI)、マシン ラーニング (ML)、ディープ ラーニング (DL) 分野のオープンソース イノベーションを支援・維持する LF Deep Learning Foundationは、Angel Project および EDL Project が LF Deep Learning Foundation 傘下に入ることを発表しました。LF Deep Learning Foundationは、AI、ディープ ラーニング、マシン ラーニング プロジェクトのエコシステム構築に重点を置いており、今回の発表はこのビジョンを達成するための重要なマイルストーンを表しています。
LF Deep Learning Foundationには、Acumos AIプラットフォームと、AIアプリケーションの構築、共有、デプロイを容易にするオープンソース フレームワークが含まれます。今回新たに加わる2つのプロジェクトにより、LF Deep Learning Foundationは、BaiduのPaddlePaddleおよびKubernetesコンテナ オーケストレーションのクラスタを介してビッグ データとディープ ラーニング向けに調整されたテクノロジーを追加します。
Angel Project について
Angel Project は、YARNとApache Spark上で稼働するパラメータ サーバーを基盤にした高性能分散マシン ラーニング プラットフォームです。ビッグ データでパフォーマンスを調整し、より高次元モデルを扱う際のアドバンテージを提供します。数十億のパラメータを持つ大規模で複雑なモデルをサポートし、複雑なモデルのパラメータを複数のパラメータ サーバ ノードに分割し、同期のための柔軟な一貫性モデルのほか、効率的なモデル更新インターフェース / 機能を使用するさまざまなマシン ラーニング アルゴリズムを実装します。
LF Deep Learning Foundationのメンバー企業Tencentによりコントリビュートされ、プロジェクトは現在1,000以上のコミットを得ており、Apache-2.0のもとライセンス管理されています。
TencentのシニアAI研究者でありLF Deep LearningのTACメンバーであるXiaolong Zhu氏は、次のように述べています。
「AngelはLF Deep Learning Foundationと同じゴールすなわち「ディープ ラーニングを使いやすく」を共有しています。LF Deep Learning Foundationの一部になることで、Angelはオープンソース コミュニティでよりアクティブになり、ユースケースを蓄積し、使用シナリオを拡張し、他のパートナーと積極的に協力していくことを確信しています。新しいプロジェクトとして、Angelは、ディープ ラーニング テクノロジーを簡単に適用・開発するために一貫した継続的なユーザー エクスペリエンスに取り組んでいきます。」
当該システムは効率的な反復計算向けにデザインされているため、マシン ラーニングアルゴリズムはそのベネフィットを得ることができます。Angelのアルゴリズムは追加設定を必要としないため、アナリストやデータ サイエンティストはコードを1行も書くことなくジョブを実行できます。
EDL Project について
EDLは、ディープ ラーニング クラウド サービス プロバイダーが、PaddlePaddleやTensorFlowなどディープ ラーニング フレームワークを使用してクラスタ クラウド サービスを構築するためにデザインされた、エラスティック ディープ ラーニング フレームワークです。
EDLには、クラスタ内のアイドリング中のハードウェア リソース向けに分散ジョブのプロセス数を変更するKubernetesコントローラやPaddlePaddleオートスケーラと、新しいフォールト トレランス アーキテクチャが含まれています。
メンバー企業Baiduによりコントリビュートされ、プロジェクトは現在1,000近くのコミットを得ており、Apache-2.0を使用しています。
BaiduのDeep Learning Technology Department部長であるYanjun Ma氏は、次のように述べています。
「EDLがLF Deep Learning Foundationに受け入れられたことを嬉しく思います。PaddlePaddle向けのエラスティック ディープ ラーニングフレームワークとして、EDLは大規模ディープラーニング サービスのデプロイメントと、幅広いディープ ラーニング オープンソース コミュニティに大きな利益をもたらすと信じています。」
プロジェクトへのコントリビューション、LF Deep Learning Foundationの詳細は、こちらをご覧ください。
LF Deep Learningについて
Linux Foundationのプロジェクトである LF Deep Learning Foundationは、人工知能、マシン ラーニングおよびディープ ラーニング分野のオープンソース プロジェクトの進展を支援・維持します。同組織に属する Acumos AI Projectは、AIモデルの構築・共有・デプロイを容易にするプラットフォームおよびオープンソース フレームワークです。LF Deep Learningは、世界最大級のテクノロジー リーダー企業の支援を受け、AI、DL、MLイノベーションを前進させるための調和とエコシステム エンゲージメントに取り組む中立の場です。LF Deep Learning Foundationへの参加方法はこちらをご覧ください。
The Linux Foundationについて
The Linux Foundationは、オープン テクノロジの開発や企業展開を加速するエコシステム構築のための組織として、世界のトップクラスの開発者や企業から選ばれています。The Linux Foundationは世界中のオープンソース コミュニティと協力して、史上最大の共有技術投資を作り出すことにより、難解な技術問題を解決しています。2000年に創設されたThe Linux Foundationは、ツール、トレーニング、イベントなどを提供することでさまざまなオープンソース プロジェクトの成長を助け、企業単体では実現できない経済効果の創出に寄与しています。詳細については、www.linuxfoundation.org を参照してください。
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The Linux Foundationはさまざまな商標を登録および使用しています。The Linux Foundationの商標一覧はこちらのページでご確認いただけます。LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。
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