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Cloud Native Computing FoundationのKubernetes開発にGoogle Cloudが900万ドルを出資

By 2018-08-299月 4th, 2018Press Release

Googleの寄付により、Kubernetesコミュニティがクラウド リソースを管理し、プロジェクト コントロールと速度向上へ

2018年8月29日 バンクーバー (Open Source Summit North America) 発 – Kubernetes® や Prometheus™ などのオープンソース テクノロジの維持・統合に取り組むCloud Native Computing Foundtion® (CNCF) は、Google CloudがKubernetesプロジェクトのクラウド リソースの所有および管理をCNCFコミュニティのコントリビューターに委譲することを発表しました。Google Cloudは今後3年間、Google Cloud Platformクレジットとして900万米ドルを資金提供します。継続的インテグレーション / 継続的デリバリ (CI / CD) パイプラインの運用、コンテナ イメージのダウンロード リポジトリの提供など、Kubernetesの開発とディストリビューションに関連するインフラストラクチャ費用を支援します。

これにより日常的なKubernetesプロジェクトのオペレーションは、CNCFとKubernetesコミュニティ メンバーに移管されます。今後はKubernetesディストリビューションのためのメンテナンスとオペレーションのほか、テストやビルドなど、Kubernetes開発の運用業務を行います。Google Cloudクレジットは、プロジェクトが実証されエンタープライズ対応であり続けることを確保するスケーラビリティ テストやKubernetes開発に必要なインフラストラクチャのメンテナンスに割り当てられます。

CNCFのエグゼクティブ ディレクターであるDan Kohnは、次のように述べています。
「Kubernetesが急速に成長し、企業、クラウド プロバイダー、ユーザーが幅広く参加する中、Google CloudがKubernetes CI / CDのオーナーシップを史上最速のプロジェクトを築き上げたコミュニティに引き継ぐことに興奮しています。Google Cloudによる惜しみないコントリビューションは、コミュニティがKubernetesの管理と持続可能性のオーナーシップを持つ重要なステップであり、全てはプロジェクトの成長し続けるユーザー ベースの利益のためです。」

詳細はWilliam Denniss氏による Google Cloud Platformブログをご覧ください。

GoogleによるKubernetesプロジェクトへのコントリビューションは、2015年後半CNCFの結成直後より行われ、現在までGoogle CloudはKubernetes CI / CD プロセスの管理と資金提供を継続しています。CNCFに入って以降は、Kubernetesは世界で最も人気のあるオープンソース プロジェクトへと成長を遂げ、RedmonkによればFortune 100企業の50%以上がコンテナ オーケストレーションで使用しています。この成長を促進し支援するために、CNCFはKubernetesディストリビューション全体の一貫した経験を定義するCertified Kubernetesプログラムを作成し、企業が新しいアプリケーションをより迅速かつ効果的に展開するための支援を受けられることを保証するKubernetes Certified Service Provider (KCSP) プログラムを開始しました。Kubernetesはインキュベーション プロセスを経てCNCFを卒業する最初のプロジェクトになりました。

Google Cloudのオープンソース戦略部長であるSarah Novotny氏は、次のように述べています。
「2014年にKubernetesをリリースして以来、Googleはプロジェクトに深く関与し続けており、活発なコミュニティに積極的に貢献しています。また、私たちはオープンソース プロジェクトが本当に繁栄するためには成熟プロジェクトの全ての側面は開発者自らにより維持されるべきであると考えています。CNCFの管理のもとKubernetesコントリビューターに運用業務のバトンを渡す際に、プロジェクトがどのように進化し続け、猛スピードのアダプションを経験するか楽しみにしています。」

次のようなグローバル企業が大規模な本番環境でKubernetesを使用しています。
Ancestry、Blackrock、BlaBlaCar、Bloomberg、Buffer、Comcast、eBay、Goldman Sachs、GolfNow、ING、JD.com、Lyft、Nordstrom、Pearson、Pinterest、Sling TV、Squarespace、Ticketmaster、The New York Times、Uber など

参考資料

Cloud Native Computing Foundationについて

クラウド ネイティブ コンピューティングは、オープンソースのソフトウェア スタックを使用してアプリケーションをマイクロ サービスとして提供します。各パーツを専用のコンテナにパッケージングし、それらのコンテナを動的に組織化して、リソース利用を最適化します。Cloud Native Computing Foundation (CNCF) は、KubernetesやPrometheusをはじめ、クラウド ネイティブ ソフトウェア スタックの重要コンポーネントをホストしています。CNCFはコラボレーションのための中立な場であり、業界の優れた開発者、エンドユーザー、およびベンダー (世界の大手パブリック クラウド プロバイダー、エンタープライズ ソフトウェア企業、各種の革新的スタートアップ企業など) が集結しています。CNCFは非営利組織The Linux Foundation傘下のプロジェクトです。CNCFの詳細については、こちらをご覧ください。

The Linux Foundationはさまざまな商標を登録および使用しています。The Linux Foundationの商標一覧はこちらのページでご確認いただけます。
LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。