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OPNFVプロジェクトが6番目プラットフォーム OPNFV Fraser をリリース ー ネットワーク機能仮想化をクラウド ネイティブに近づける

成熟したクラウド ネイティブ インテグレーション、優れたテスト、追加機能、拡張されたCI / CDインフラストラクチャを備えたOPNFV Fraserがクラウド プロバイダへのエコシステムの架け橋に

2018年5月1日サンフランシスコ発 – リファレンス プラットフォームのデプロイメント、インテグレーションおよびテストを通じてさまざまなオープンソース エコシステムおけるNFV (Network Functions Virtualization) コンポーネントの開発と進化を促進するThe Linux Foundation内のオープンソース プロジェクト OPNFV は、6番目のOPNFVプラットフォームとなる OPNFV Fraser のリリースを発表しました。OPNFVのミッションをより運用面で有効にするため、Fraserはクラウド ネイティブ アプリケーションと新しいアップストリーム プロジェクト インテグレーション関連のNFVステータスを前進させつつ、仮想化ネットワークをデプロイ / テストする際のエンド ユーザー サポートを継続しています。

クラウド ネイティブ アプリケーション向けのサポートを強化し、オンデマンドですぐに導入できるNFVインフラストラクチャへのアクセス提供により、OPNFVはエンドユーザーがNFVI / VIM / VNF / ネットワーク サービスを検証・統合・オンボード・テストするために積極的にコラボレーションする開発者により必要とされるプラットフォームとツーリングを提供します。クラウド プロバイダーが活用できる真のクラウド ネイティブ インテグレーションに業界をさらに近づける新しいレベルの完成度を伴い、Fraserは機能・パフォーマンス・ストレス・ベンチマーク テストまわりのテスト機能を強化しました。当リリースでは、モニタリング・サービス保証・ネットワーキング・データプレーン高速化に関してもキャリア グレードの新機能が提供されます。これらのアップデートにより、Fraserはネットワーキング エコシステム全体のコラボレーションの中核としてのプロジェクトのポジションを強化します。

The Linux Foundationのコミュニティ&エコシステム デベロップメント担当バイス プレジデントであるHeather Kirkseyは、次のように述べています。
「設立当初からOPNFVは、Fraserリリースにより一層成長したアップストリーム コミュニティとのインダストリー コラボレーションの場になっています。より成熟したクラウド ネイティブ インテグレーションと強化されたテストとコラボレーションにより、OPNFVはエンド ユーザーがネットワーク サービスの検証とテストのために必要とするツールを提供します。」

OPNFV Fraser 主要なアップデート機能

  • クラウド ネイティブNFVサポートの進展 – Fraserは9件の異なるプロジェクト、2倍以上のKubernetesベースのシナリオでクラウド ネイティブNFV機能を拡張し、2つのコンテナ化されたVNFでデプロイし、Cloud Native Computing Foundation (CNCF)によるサービス メッシュ (Istio/Envoy)・ロギング(fluentd)・トラッキング (Jaegerを使ったオープン トレーシング)・モニタリング (Prometheus)・パッケージ管理 (gRPC) などのクラウド ネイティブ技術と統合しました。これらのアップデートにより、クラウド ネイティブ機能を基礎的なコンテナ オーケストレーションからクラウド ネイティブ アプリケーションの運用上のニーズに移行できます。さらにFastDataStacksプロジェクトはFD.ioを利用し、クラウド ネイティブ ネットワーク中心のサービスを可能にするためにVPPデータプレーンをKubernetesネットワーキング機能に組み入れます。
  • より成熟したテスト – OPNFVは、テストケースのカバレッジとスコープを拡張することにより、サービス プロバイダの実際のデプロイメント ニーズに引き続きフォーカスしています。Fraserのテスト プロジェクトのテスト ケースは堅調な増加を示しています。OPNFV機能テスト プロジェクトであるFunctestは、現在ではフレームワークをONAPなど他のオープンソース プロジェクトで使用することを可能にしました。これにより重複を回避し、VMサイズを削減し、さらなるテスト ケースの作成を加速します。Functestは、KubernetesとCloverをカバーするテスト ケースを追加し、機能テストをより簡単・迅速に実行できるようにしました。また、実際のニーズを反映し、N日目の運用上の問題がサービス プロバイダにとってより現実のものとなるため、0日目パフォーマンス テストを長期パフォーマンス テストに拡張しました。
  • 継続的インテグレーション (CI) アップデートにより、コミュニティ ハードウェアの使用率が向上し、テスト プロセスのスピードアップが可能になります。Fraserはシナリオ向けのメタデータ ディスクリプター仕様、POD、ダイナミックで自動化されたシナリオにハードウェアを割り当てるインストーラの導入を伴う、最新バージョンのアップストリーム プロジェクトと高度なダイナミックCIを含みます。XCIのクロス コミュニティ プロジェクトは、CNCFクラウドCIプロジェクトとのCI / CD統合作業を開始することにより、クラウド ネイティブのさらなる進歩をもたらしました。
  • 主にモニタリング・サービス保証・ネットワーキング・データプレーン アクセラレーション分野でキャリア グレードの新機能が追加されました。
    • Doctorプロジェクトは、OpenStackと協力しこのマイルストーンの達成に関与し、ゼロVNFダウンタイムのインフラストラクチャ メンテナンスのユースケースを導入しました。同様にBarometerは、監視対象項目リストとプラグイン サポートを引き続き拡大しました。Calipsoプロジェクトは、異機種環境のKubernetesと物理 / 物理・仮想スイッチ接続のサポートが追加されました。
    • SFC、SDNVPN、FastDataStack、Parserプロジェクトは、ネットワーキングとデータプレーン高速化関連の新機能が追加されました。
    • IPv6プロジェクトは、クラスタリング、簡素化するネットワーク コンフィグレーションをサポートし、IPv6コンテナ ネットワーキングを検討しています。

通信事業者によるデプロイメントのサポート

OrangeとChina Mobileは、OPNFV 継続的インテグレーション (CI) パイプラインとテスト プロジェクトを使用し、組織内でNFVオンボーディング フレームワークを作成しています。Orangeは、NFVI / VIM 検証、VNFオンボーディング・検証、ネットワーク サービス オンボーディングにOPNFVを使用しています。China Mobileは、Telecom Integrated Cloud (TIC) にOPNFVを使用し、NFVI / VIM / VNF のCI・オンボード・テストを行います。OPNFVに基づくフル ネットワーク サービスのオンボーディング・テストはロードマップ上で予定されています。

OrangeのAII-IP and On-demand Networks Programmes担当エグゼクティブ リーダーであるJehanne Savi氏は、次のように述べています。
「OrangeはOPNFVを、VNF、NFVIリファレンス アーキテクチャ、ONAPとのインテグレーションを作成する適切な手段であり、認証するためのエンド ツー エンド ソリューションであると考えています。」

今後の展開

第5回 OPNFVプラグフェスト をETSIと共同開催します (6月4日〜8日フランス ソフィアアンティポリス)。ETSIテスト ケースも含めたテストを実施し、デプロイメント / ネットワーク インテグレーション / VNFアプリケーションなどおけるOPNFVプラットフォームの相互運用性にフォーカスします。OPNFVメンバー / ノンメンバーどちらも参加できます。

2月に発表された OPNFV検証プログラム (OVP) は、初回で4社 (Huawei、Nokia、Wind River、ZTE) が卒業し、次期バージョンのテスト スイート・プログラムに参加する、より多くのベンダーとネットワーク事業者を募集しています。

Virtual central office (VCO) のデモは、最小限で実行可能なモバイル アクセス ネットワーク コンフィグレーションだけでなくLTE RAN向けのvRANを含む、仮想化されたモバイル ネットワーク ユースケースを備えた住宅サービスに拡大しています。デモは Open Networking Summit Europe (9月25日〜27日アムステルダム) で紹介されます。

7番目のOPNFVプラットフォームとなる Gambia の公開は年末または2019年初めに予定されており、豊富な新プロジェクトが入る予定です。フォーカスする領域は C-RAN (クラウド無線エリア ネットワーク)、AUTO (ONAP自動化OPNFV)、エッジ クラウド、Capstone (証明書管理サービス) などが挙げられます。

OPNFV Fraser の詳細はこちらをご覧ください。

The Linux Foundation について

The Linux Foundationは、オープン テクノロジの開発や企業展開を加速するエコシステム構築のための組織として、世界のトップクラスの開発者や企業から選ばれています。The Linux Foundationは世界中のオープンソース コミュニティと協力して、史上最大の共有技術投資を作り出すことにより、難解な技術問題を解決しています。

2000年に創設されたThe Linux Foundationは、オープンソース プロジェクトをスケールするためのツール、トレーニング、およびイベントを提供しており、それらのプロジェクトが協力し合い、1社だけでは成し得ない経済的影響を実現しています。詳細については、www.linuxfoundation.orgを参照してください。

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