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2023年予測:オープン ネットワーキング、
エッジ、アクセスとコア

このページは以下のブログの参考訳です(翻訳者:橋本尚)。
https://www.linuxfoundation.org/blog/2023-predictions-open-networking-edge-access-core

著者:
Arpit Joshipura (GM, Networking, Edge)
Ranny Haiby (CTO, Networking, Edge, Access)

新しい年を迎えて、昨年の成功と挑戦について振り返ってみましょう。グローバルなパンデミックが継続し、経済も不確実な状況で、さらに地政学的な問題もたくさんありました。しかし、オープンソースのコミュニティは、力を増し、イノベーションも活発化し、デジタル イノベーションへ向けて、業界は垂直統合に向かっています。つまり、以下に2023年の予測と2022年に予測したことがどうなったかを見てみます。

  1. 2023年は、”Non-Closed” RANの時代です。私は、専門用語や頭文字を使いたくありませんが、世界的なコミュニティは、オープンなラジオ アクセス ネットワーク (RAN) の全てに関する定義をしようとしています。
     
  2. オープンなソリューションがもたらす5G, Edge, Cloud, Telecomとプライベートなネットワークがシームレスに繋がることにより、(エンタープライズ) ネットワーク市場の終わりがこようとしています。
     
  3. CSP, ベンダー、エンタープライズ、ハイパースケールの境界があいまいになってきています。プライベート 5G (Network-as-a-Service) がこの傾向を加速させています。オープンソース ソフトウェア プロジェクトがこの転換の技術的中心となっています。
     
  4. 技術の相互交流により、地政学に根ざした法律、規則 (例えば、EU) を無意味なものにするでしょう。オープンソースは、イノベーションを起こすための、中立的なプラットフォームになるでしょう。OSS開発は、セキュリティ、データ、フェデレーション、遵法などの、国ごとに異なる要求を許容しつつ、オープンソースのネットワーキングや関連プロジェクトをアップストリーム化することで、引き続き、法制度の変更に適応していきます。
     
  5. メタバースは、引き続き、”市場の定義”を模索しています。しかし、エッジコンピューティングと同様、現実の垂直統合の中で、確かなユースケースが現れてくるでしょう。
     

2022年予想:(どの程度正確だったか)

  1. dis-aggregationが、Re-aggregationへ移行する (Grade:A)
    オープンソース、オープンスタンダード、ハードウエア、ソフトウエアの間の協調が広がった。青写真やユースケースがオーケストレーション(Nephi, 5Gスーパーブループリントなど)などのような実世界における挑戦を解決した。
     
  2. 現実主義者と理想主義者が、収益と生産性に関して、論争するだろう (Grade:B+)
    マクロ経済が2022年の後半に打撃を受けたと言う点で、現実主義者が、勝った。
    エコシステムを通じて、主要な参加者に対する先行的な技術投資が減少した。
     
  3. セキュリティがオープンソースにおける重要な差別化要因となる(Grad:A+)
    オープンソースは、サイバーセキュリティにおけるリーダーであり、代表的なものとして、以下があります。
    SBOMのようなソフトウェア サプライチェーンのためのツールが主流になった、米国では、オープンソース ソフトウェアのセキュアに関する法律が成立、GoogleのAssured Open Source Softwareレポジトリのような安全が保証されたOSSパッケージなどがある。
     
  4. 市場アナリストは、自分自身を再定義しなければならない (Grade:B)
    まだ、勝者は明らかではない。しかし、オープンソース コミュニティ対ベンダーに深く関心を持つアナリストの中で、スポンサーを持つものがレースに勝つでしょう。
     
  5. シームレスな垂直産業が出現する (Grade:A)
    政府、製造業、小売、エネルギー、IoTその他の産業にまたがった統合的なユースケースが瞬く間に出現した。