Greg Kroah-Hartman
Greg は、カーネル レベルで Linux をメンテナンスする著名なソフトウェア開発者のひとりです。今後彼は Linux Foundation フェローとして、完全に中立な環境で Linux の安定版カーネル ブランチや各種サブシステムのメンテナンス作業を継続しています。また、Linux を進化させるために、The Linux Foundation の メンバー、ワークグループ、ラボ プロジェクト (http://www.linuxfoundation.org/labs)、および重要なプロジェクトのスタッフと密接に連携します。
Greg は Linux Driver プロジェクトを立ち上げ、管理しています。また、現在は Linux の安定版カーネル ブランチと各種サブシステム (USB、ステージング、ドライバー コア、tty、sysfs など) をメンテナンスしています。数年前までは SUSE のフェローでした。オレゴン州立大学のオープン ソース ラボのアドバイザーや、The Linux Foundation のテクニカル アドバイザリ ボードのメンバーを務めるほか、開発者や業界のイベントでさまざまな基調講演を行っており、Linux デバイス ドライバーと Linux カーネル開発に関する書籍も 2 冊著作しています。
フェローJanina Sajka
Janina は、Accessibility ワークグループのエグゼクティブ チェアです。
フェローLinus Torvalds
Linus は、1969 年 12 月 28 日、フィンランドのヘルシンキで生まれました。1988 年にヘルシンキ大学に入学し、コンピューター サイエンスの修士号を取得して卒業しています。 修士論文のタイトルは “Linux: A Portable Operating System” でした。世界で最も重要なソフトウェア共同開発プロジェクトが誕生した瞬間です。
1991 年に彼は Linux カーネルを開発したことを発表し、“it won’t be big and professional (大規模でプロフェッショナルなものにはならない)” とはっきり言っています。しかし実際にはそうではありませんでした。彼の謙虚な言葉を覆し、Linux は世界で最も広く浸透するオペレーティング システムになりました。今日、Linux カーネルは Linux オペレーティング システムの根幹となり、何十億個の Android デバイスを動かし、ChromeOS に使われ、あらゆる業界やフォーム ファクターに浸透しています。スマートフォン、テレビ、家電、車、原子力潜水艦、航空管制システム、証券取引、そして科学研究にも、すべて Linux が使われています。Linux は、インターネットやクラウド コンピューティングの基盤でもあります。
2005 年、Linus がパフォーマンスやスケールのニーズを満たすフリー/オープン ソース版のバージョン管理ツールがないことを理由に、わずか 10 日間で Git を開発したことは有名です。現在、Git はソフトウェア開発ばかりでなく、コンフィギュレーション管理などのバージョン管理処理にも広く利用され、DevOps 文化にとっても不可欠なものとして浸透しています。
2000 年には Time 誌による Time 100: The Most Important People of the Century (今世紀最も重要な人々) の 17 人目に選ばれました。さらに 2004 年には、同じく Time 誌が彼を Most Influential People in the world (世界で最も影響力を持つ人々) の 1 人に選んでいます。さらに 2008 年には、「後に世界中で広く利用される Linux カーネルとなる新しいオープン ソース オペレーティング システムを生み出した功績が認められ」、フィンランドの独立系基金 Technology Academy Finland から Millennium Technology Prize を贈呈されました。また、2014 IEEE Computer Society Computer Pioneer Award も受賞しています。彼は技術の巨匠として、Computer History Museum Hall of Fellow (コンピューター歴史博物館のフェローの殿堂) に選出され、Rear Admiral Grace Murray Hopper、Tim Berners-Lee、Gordon Moore、Ken Thompson、Dennis Ritchie、Steve Wozniak などの技術エリートの仲間入りをしました。
Torvalds は、標準 Linux カーネルに新しいコードを組み込む際には、最高の決定権を持っています。
フェローRichard Purdie
Richard は OpenEmbedded ソフトウェア プロジェクトのデベロッパー兼メンテナーであり、Yocto Project とPoky Build System のアーキテクト兼メンテナーです。最近まで Intel 社の Open Source Technology Center の組込み Linux アーキテクトも務めていました。また 2005 年から 2008 年にかけては、OpenedHand のソフトウェア エンジニアとして、Clutter、X サーバー、Zaurus、Oprofile などの各種オープン ソース プロジェクトに関わっていました。バックライト サブシステムや LED サブシステムのメンテナーとしても、Linux カーネルに数々の貢献をしています。Purdie は 2003 年に Durham 大学で物理学の理学修士号を取得しています。
フェローShuah Khan
Shuah Khan は Linux Foundation の Linux フェローです。彼女は経験豊富な Linux カーネル開発者であり、メンテナーであり、貢献者です。Kernel Selftestフレームワーク、USB over IP ドライバー、およびcpupowerを保守しています。また、Linuxのmediaサブシステムへの積極的な貢献者でもあります。IOMMU や DMA の分野にも貢献しています。安定版カーネルのテストにも協力しています。ブログサイト http://www.gonehiking.org/ShuahLinuxBlogs/ で Linux カーネルのトピックに関するブログを公開しています。
Linux カンファレンスや Linux カーネル開発者基調講演パネルで発表しています。Linux Foundation 技術諮問委員会(テクニカル アドバイザリ ボード)の委員を務めています。Linux Journal に掲載された Linux Kernel Testing and Debugging の論文を執筆し、Linux Journal のカーネルニュース記事を執筆しています。
LInux フェローThomas Gleixner
組込みシステムのキャリアを持ち、不可能なミッションに果敢に挑む長期的な Linux カーネル ハッカーです。
フェローTill Kamppeter
Till Kamppeter は理論物理学における PhD を取得しており、パリの MandrakeSoft (現 Mandriva) に開発者として招待された 2000 年中頃より、Linux および Unix のプリント処理に取り組んできました。ディストリビューション向けプリンティング関連ソフトウェアのパッケージングを手がけ、2001 年より、linuxprinting.org プロジェクトのリーダーを務め、OpenPrinting ワークグループの活動にも参加していました。2006 年に Free Standards Group (現 The Linux Foundation) に招待されてから同団体に所属し、Linuxprinting.org を OpenPrinting にマージしたほか、OpenPrinting プロジェクトをフルタイムで指揮しています。
2000 年以降、カンファレンスでのさまざまなプリンティング関連の講演やチュートリアル、Linux 展示会でのブース構成、Linux 関連記事の執筆などを行っています。2006 年から、毎年恒例の 3 日間の OpenPrinting Summit を組織しています。このサミットは、現在、Linux Foundation Collaboration Summit と同時開催されています。また OpenPrinting において、Linux や Unix スタイル OS のための新しいプリンティング アーキテクチャ、テクノロジ、プリンティング基盤、およびインタフェース標準をリードしています。このため、大手のプリンター メーカー、関連するあらゆるフリー ソフトウェア プロジェクト およびディストリビューション ベンダーと連絡を取り合っています。
フェローYoshiya Eto
江藤氏は 富士通株式会社プラットフォームソフトウェア事業本部. Linux開発統括部統括部長です。同社のプロプライエタリ OS や Linux の開発と開発管理に関わってきました。富士通の Linux コミュニティ エンジニアを 10 年以上にわたって指揮し、Linux コミュニティに協力しています。彼のチームは Linux カーネルのトップ クラスのコントリビューターであり、継続的にパッチを提出し、企業向け Linux の機能と安定性の向上に寄与しています。また、ディストリビューターやコミュニティとの協力を介し、企業カスタマーをサポートするコア エンジニアリング チームも指揮しています。また、ディストリビューターやコミュニティとの協力を介し、企業カスタマーをサポートするコア エンジニアリング チームも指揮しています。
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