The Linux Foundationについて
2000年に創設されたThe Linux Foundationは、資金援助、知的資源、インフラ、サービス、イベント、トレーニングなどを通じ、オープンソース コミュニティへの比類ない支援を提供しています。The Linux Foundationとその傘下のプロジェクトが協力し、共有技術を開発するための大規模で確実な投資を生み出しています。
世界で最も重要なオープンソース ソフトウェア プロジェクト
Linuxは歴史的に見ても世界最大で最も普及しているオープンソース ソフトウェア プロジェクトです。金融サービス、政府自治体、教育、フィルム制作などありとあらゆる分野で受け入れられています。
Linuxは、Internet of Things (IoT)、クラウド コンピューティング、ビッグ データなどの最先端技術をサポートするオペレーティング システムとして選ばれています。
The Linux Foundationは、Linux創始者のLinus Torvaldsや、Linuxのリード メンテナーのGreg Kroah-Hartmanが所属する機関であり、今後もLinuxカーネルの開発活動を保護・促進できる中立な場所です。
Linuxだけではない
The Linux Foundationは、Linuxのコミュニティをサポートしてきた知識と経験を生かし、社会に不可欠なオープンソース技術の確立、構築、維持を支援しています。現在、その取り組みはLinuxだけでなく、ソフトウェア スタックのあらゆる層のイノベーション促進に及んでいます。メンバー企業のサポートにより、The Linux Foundationは、企業IT、組み込みシステム、コンシューマー エレクトロニクス、クラウド、ネットワークなどさまざまな分野のプロジェクトをホストしています。
新たな可能性への挑戦を助ける急成長プロジェクトとして、たとえば、Hyperledger (業界の枠を超えたブロックチェーン テクノロジ)、Automotive Grade Linux (自動車アプリケーションのためのオープンなソフトウェア プラットフォーム)、Open Network Automation Platform (ONAP: リアルタイム&ポリシードリブンのソフトウェアによる仮想ネットワーク機能自動化)、Kubernetes (Cloud Native Computing Foundationがホストする製品化レベルのコンテナ オーケストレーション プロジェクト) などがあげられます。
数十億ドルの価値を共有
Linux Foundationプロジェクトが有するコードをすべて合わせると、その価値は約160憶米ドルと推定され、しかも日々増大しています1。このコードは、サステナブルなオープンソース エコシステムに励まされている数千の開発者たちの働きによるものであり、このエコシステムが、多様な開発者や組織の集団による長期的サポートと資金援助を引き寄せています。これらのコミュニティが成長し、進化し、成功を収めることで、リソースが還元され、人々の利益となるプロジェクトの開発活動が充実します。
1 一般的に受け入れられている COCOMO モデルによる。
2,900を超えるメンバー
The Linux Foundationとそのプロジェクトには、米国、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、中東、およびアフリカから2900を超える企業がメンバーとして加盟し、オープンソースを戦略的に使用しているリーダー企業が多く含まれています。たとえば、AT&T、Cisco、富士通、日立製作所、Huawei、IBM、Intel、Microsoft、NEC、Oracle、Qualcomm、Samsungなどもメンバー企業です。このほか、金融や医療をはじめとする各種分野のスタートアップ企業、中堅市場企業、スペシャリストなども多く加盟し、世界的なイノベーションを牽引しています。
また、数千の個人サポーターからの寄付金を使用して、技術分野に存在する少数派の人々に学びや就業の機会を提供する助成プログラムや、明日のオープンソース リーダーを育成する助成プログラムを支援しています。
