本リリースは、ELISA Project Welcomes Codethink, Horizon Robotics, Huawei Technologies, NVIDIA and Red Hat to its Global Ecosystem の参考訳です。
2021年4月19日 サンフランシスコ発 - 企業がLinuxベースのセーフティ クリティカル アプリケーション / システムを開発・認証する際に役立つ共通のツールとプロセスの作成を目指すELISAプロジェクト (Enabling Linux in Safety Applications) は、Codethink、Horizon Robotics、Huawei Technologies、NVIDIA、Red Hatが新たにプロジェクトのグローバル エコシステムに参加したことを発表しました。
Linuxは、新機能の市場投入までの時間を短縮し、コード開発プロセスの品質を活用することで、人命の損失、重大な物的損害、環境被害につながる問題を減少させることができることから、すべての主要産業でセーフティ クリティカル アプリケーションに使用されています。Linux Foundationが2019年2月に設立したELISAは、各業界の認証機関や標準化団体と協力し、セーフティ クリティカル システムでLinuxがどのように使用できるかの文書化に取り組みます。
Linux Foundationのディペンダブル組込みシステム担当シニア ディレクターであるKate Stewartは、次のように述べています。
「オープンソース ソフトウェアは、世界中の企業のイノベーションを加速させる技術戦略の重要な要素です。私たちは、セーフティ クリティカル アプリケーションでLinuxを使用する際の障壁を減らしたいと考えており、自動車、医療、産業セクターのユースケース構築を支援する新メンバーのコラボレーションを歓迎します。」
マイルストーン
発足から2年余りが経過し、ELISAはプロジェクトや技術面でのマイルストーンでモメンタムを維持しています。例えば :
- 盛況なワークショップ : 2月、ELISAは第6回ワークショップを開催し、120名以上の登録者が参加しました。このワークショップでは、メンバーと外部スピーカーが、自動車業界におけるサイバーセキュリティへの期待、glibcのコードカバレッジ、インテルのLinuxテストロボットについて議論しました。詳細はブログをご覧ください。次回ワークショップは5月18日〜20日に予定されており、こちらから登録 (無料) できます。
- 新しいアンバサダープログラム:2020年10月、ELISAは、機能安全とLinuxカーネル開発の専門知識を持つソートリーダーによるプログラムを開始しました。アンバサダーは、イベントでの講演、記事執筆のほか、メンターシップや新しい貢献者のオンボーディングなどコミュニティと直接協力します。アンバサダーの紹介はこちらをご覧ください。
- メンターシップの機会:Linux Foundationはプロジェクトと協力し、オープンソースコミュニティに効果的に貢献するために必要なスキルの習得で開発者を支援するメンターシッププログラムを行っています。最近のプログラムでは、ELISAは2020年秋期セッションに参加し、glibcのコードカバレッジメトリクスと、CodeCheckerに焦点を当てたLinuxカーネルのメンターシップを実施しました。このプロジェクトは、Linuxカーネルで利用可能なさまざまなステータス分析方法とツールの使用経験を積むというELISAの目標をサポートします。 詳細はこちらをご覧ください。
- ワーキンググループ : プロジェクト発足以来、システムインテグレーターがシステムを定性的および定量的に分析するために適用・使用するためのリソースの提供に向けて協業するいくつかのワーキンググループを作成しました。特定の活動や目標に焦点を当てた、自動車ワーキング グループ、医療機器ワーキング グループ、安全アーキテクチャ ワーキンググループ、カーネル開発プロセス ワーキンググループ、ツール調査およびコード改善サブワーキンググループがあります。詳細・ワーキンググループへの参加はこちらをご覧ください。
ELISAプロジェクト 技術運営委員会 (Technical Steering Committee) のチェアで、Linux FoundationのLinuxフェローであるShuah Khanは、次のように述べています。
「主な課題は、安全性を評価できるLinuxコンポーネントと機能を選択し、安全性を十分に評価するためにさらに作業が必要なギャップを特定することです。私たちは、エンジニアが自社の特定のシステムでその質問に答えられるようになる潜在的な方法を模索することで、企業がLinuxベースのセーフティ クリティカル アプリケーションを容易に開発・認証できるようにするためにこの課題に取り組んでいます。」
目標と技術戦略については、ホワイトペーパーで詳しく説明しています。
成長するエコシステム
2年余りで、ELISAプロジェクトは300%の成長を遂げました。新メンバーのCodethink、Horizon Robotics、Huawei Technologies、NVIDIA、Red Hatが加わり、現在20社のメンバーで協力して、安全認証を求めるLinuxベースのセーフティ クリティカル システムに統合できる標準化された一連のプロセスとツールを定義・維持しています。これらの新メンバーは、BMW Car IT GmbH、Intel、トヨタ自動車、ADIT、アイシン・エィ・ダブリュ、arm、Elektrobit、Kuka、Linuxtronix、Mentor、スズキ、Wind River、Automotive Grade Linux、OTH Regensburgとともに協力します。
新メンバーの声 (原文)
“Codethink has been working with ELISA for a few years and we are excited to continue our engagement as a member,” said Shaun Mooney, Division Manager at Codethink. “Open Source Software, particularly Linux, is being used more and more in safety applications and Codethink has been looking at how we can make software trustable for a long time. We’ve been working to understand how we can use complex software and guarantee it will function as we want it to. This problem needs to be tackled collectively and ELISA is a great place to collaborate with experts in both safety and software. We’ve been working with most of the working groups since the start of ELISA and will continue to be active participants, using our expert knowledge of Linux and Open Source to help advance the state of the art for safety.”
“Safety is the most important feature of a self-driving car,” said Huang Chang, co-founder and CTO of Horizon Robotics. “Horizon’s investment into functional safety is one of the most important ones we’ve ever made, and it provides a critical ingredient for automakers to bring self-driving cars to market. The creative safety construction the ELISA project is undertaking complements Horizon’s functional safety endeavor and continued commitment to certifying Linux-based safety-critical systems.”
“Huawei is one of the most important Linux kernel contributors and recently joined the automotive industry as strategic partner in Asia and Europe,” said Alessandro Biasci, Technical Expert at Huawei.“ We are pleased to further advance our mission and participate in ELISA, which will allow us to combine our experience in the Linux kernel development and knowledge in safety and security to bring Linux to safety-critical applications.”
“Edge computing extends enterprise software from the datacenter and cloud to a myriad of operational and embedded technology footprints that interact with the physical world, such as connected vehicles and manufacturing equipment,” said Chris Wright, Chief Technical Officer at Red Hat. “A common open source software platform across these locations simplifies and accelerates solution development, while supporting functional safety’s end goal of reducing the risk of physical injury. Red Hat recognizes the importance of establishing functional safety evidence and certifications for Linux, backed by a rich platform and vibrant ecosystem for safety-related applications. We are excited to bring our twenty-seven years of Linux expertise to the ELISA community’s work.”
ELISAの詳細は https://elisa.tech/ をご覧ください。
Linux Foundation について
Linux Foundation は、オープンテクノロジーの開発や企業展開を加速するエコシステム構築のための組織として、世界のトップクラスの開発者や企業から選ばれています。Linux Foundation は世界中のオープンソースコミュニティと協力して、史上最大の共有技術投資を作り出すことにより、難解な技術問題を解決しています。2000年に創設された Linux Foundation は、ツール、トレーニング、イベントなどを提供することでさまざまなオープンソースプロジェクトの成長を助け、企業単体では実現できない経済効果の創出に寄与しています。詳細については、www.linuxfoundation.org を参照してください。
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The Linux Foundation はさまざまな商標を登録および使用しています。The Linux Foundation の商標一覧はこちらのページでご確認いただけます。
Linux は Linus Torvalds の登録商標です。
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